Like a flowing the river

描きかけのセルフポートレート 色褪せた絵の具の匂いがしてる  

塗り重ねた記憶のはるか彼方  置き去りにした愛しい日々を

振り返ることすら忘れて 歩き続けた長い旅の途中

幼い頃に見た夕日の色 柔らかな景色に包まれたい

Like a flowing the river あの川の流れのように

Like a flowing the river あの頃のようにやさしく

流れに身を委ねて穏やかに 暮らせていけたらいいのに


おぼえたての自転車で 迎えに来る友達ベルの音

曲りくねった川沿いの道を 日が暮れるまで僕らは走った

明日を語れる今日という日が 永遠に続くと信じていた頃

埃と風の中を狂ったように ただ桜の花が咲いていた 

Like a flowing the river あの川の流れのように

Like a flowing the river 逆らうだけの勇気を捨て

流れに身を委ねて穏やかに 明日架かる虹を待てばいい


あれから何年たったのか 迷い込んだ道は果てしなく

路地裏では萎れかけた 名も知らぬ花がひとつだけ

曇った電車の窓ガラス 凍えた手のひらで拭えば

散らかった絵の具の街に すれ違うだけの人たちの顔

Like a flowing the river この川の流れる先に

Like a flowing the river 掛け替えのない明日は

流れに身を委ねていつか 目を覚ませば見えるのかい


振り返る度に小さく 遠ざかっていく背中を見てた

あなたが旅たった最期の歳に 僕ももうすぐたどり着く

寂しさとは違う何かが 込み上げてくるそんな時には

平凡な人生の重さだと たぶん笑いながら言うだろう

Like a flowing the river あの川の流れのように

Like a flowing the river あの頃のようにやさしく

流れに身を委ねて穏やかに 暮らせていけたらいいのに